40代公務員の転職は無理じゃない!大手企業に内定した私の逆転劇

転職活動

「公務員は安定してるし、転職なんて考えたことなかった」
「でもこのままスキルもつかずに、何十年も過ごしていいの?」
そう思い始めたのが、40代に入ってからでした。

シングルマザーとして、小さな子どもを育てながらの仕事は大変でしたが、
人間関係も良好で、制度も整っていて、正直“不満はなかった”んです。
でも、ふと考えたときに、このままでは「何も残らない」気がしたんです。


1. 「安定」のはずの公務員、それでも転職を考えた理由

1-1. 子育てが落ち着き、未来を考え始めた

子どもが小さいうちは、正直、転職なんてとても考えられませんでした。
地方公務員としての仕事は安定していて、福利厚生も整っており、シングルマザーの私にはとても助かる環境でした。
何より、「子どものために辞めるわけにはいかない」と思っていました。

けれど、娘が小学校高学年になり、少しずつ手がかからなくなった頃。
ふと「これからの人生、このままで本当にいいのかな?」という気持ちが湧いてきました。
もう“守り”だけで生きていかなくてもいいのではと、考えるようになったのです。


1-2. もうこのままでは成長できないという焦り

公務員の仕事には誇りもありますし、日々やりがいも感じていました。
でも、ふと気づいたんです。どれだけ一生懸命頑張っても、キャリアは年功序列。
希望の部署に行ける保証もなければ、スキルアップの実感もない。

「このまま何年過ごしても、きっと私は変われない」
そんな焦燥感が、少しずつ私の中で膨らんでいきました。
職場の人間関係が良好なぶん、ぬるま湯のような環境に自分が甘えている気もしたのです。


1-3. 転勤や異動で希望を無視される不満

そして、決定的だったのは“転勤ガチャ”でした。
自分の希望やライフスタイルに関係なく、突然異動が決まる世界。
「え、ここに配属されるの?」と戸惑うことも少なくありません。

「子育てに配慮したポジション」に配置されたはずなのに、実際は業務過多の場合もある。
そんな組織のあり方に、今までは我慢していたけれど、
この先何十年も“従うだけの人生”でいいのかと疑問を抱いたのです。


2. 転職活動のスタートと現実の厳しさ

2-1. 転職エージェントに登録すら断られた

転職を決意した翌日。
私はすぐに履歴書を準備し、いくつかの転職エージェントに登録を申し込みました。
「とにかく一歩踏み出さなきゃ」と、勢いで動きました。

でも返ってきたのは、思ってもみなかった反応でした。
「現在のご経歴ですと、紹介できる求人はございません」
「年収が下がってもいいということであれば、検討余地はありますが…」

そんなやんわりとした“お断り”が何通も届いたのです。


2-2. 公務員は「需要なし」と突きつけられたショック

とある大手エージェントには、登録そのものを断られました。
「あなたに紹介できる仕事はありません」
その一言が、胸に突き刺さりました。

「私は社会から求められていないのか」
「公務員って、ここまで市場価値がないの?」
そんなネガティブな思考に、どんどん引き込まれていきました。

ただでさえ不安な40代での転職活動。
そのスタートが“門前払い”だったことで、自信は一気になくなりました。


2-3. 一人で再スタートを決意

でも、あるときふと思ったんです。
「エージェントに任せていたら、いつまで経っても進まない」
だったら、自分で動くしかないと腹をくくりました。

求人サイトをくまなくチェックして、
興味のある企業を見つけては、自分で応募。
履歴書も職務経歴書も、自分で何度も書き直しました。

そのときに活躍してくれたのが、ChatGPT。
履歴書のブラッシュアップや面接練習まで、何度も付き合ってくれました。
「もう一人でやるしかない」と思った瞬間から、転職活動は少しずつ動き始めたのです。

3. 公務員キャリアを“民間翻訳”したら突破口が見えた

3-1. 「補助金業務」→「資金調達支援」へ言い換え

履歴書や職務経歴書を書いていて、ふと気づいたことがあります。
「補助金審査」「地域支援」「政策立案補助」——
これって、民間企業から見たら何をしてるか伝わらないんじゃない?と。

そこで私は、自分の担当業務を“企業の言葉”に置き換えることを意識しました。
たとえば、「補助金審査担当」は「地元企業の資金調達を支援する業務」に。
「条例改正支援」は「法規対応やリスク評価のサポート」に。

そうすると、求人票に書いてある“求める人物像”に近づけることができたんです。
ただ職歴を書くのではなく、「相手に伝わる翻訳」をするだけで、反応が変わりました。


3-2. 官庁経験を活かせる求人は実は多い

転職市場には「公務員経験歓迎」と書かれている求人が少ないように見えます。
でも実際は、官公庁を取引先にしている企業は非常に多く、
その“知見”を求めている企業は確実に存在しています。

特に大手企業では、官公庁案件を扱う部門や、
渉外・政策連携・CSR・法務といった分野で、
「元公務員の視点」が歓迎されるケースが増えています。

私は実際、一次面接で「官公庁での経験がある方を探していました」と言われたこともあります。
求人票には書かれていなくても、ニーズは潜在的にあるのです。


3-3. 中小企業より大手企業の方が相性が良かった理由

これは予想外でしたが、実は私が書類通過・面接通過できたのは、
ほとんどが“いわゆる大手企業”でした。
逆に、中小企業は書類すら通らないことも多かったんです。

おそらく理由の一つは、
大手企業の方が公務員との取引や業務経験があるため、
私たちの職歴に対する理解やイメージがしやすいという点です。

もう一つは、採用プロセスが制度化されている分、
「書類に書いてあること」をじっくり読んでもらえるという点も大きかったと思います。
経験をきちんと“翻訳”して伝えれば、チャンスはある——そう実感しました。


4. 履歴書のブラッシュアップと面接対策の工夫

4-1. ChatGPTに助けられた履歴書改善

エージェントに頼らず転職活動を進める中で、
履歴書や職務経歴書の表現にとても悩みました。
「何を書けばいいのか」「伝わる書き方って?」と、途方に暮れた日もあります。

そんなとき、ChatGPTが私を助けてくれました。
実際の求人票の文言を引用しながら、「この業務はどう書き換えれば伝わる?」と何度も質問し、
書類のブラッシュアップに努めました。

最終的にできあがった職務経歴書は、見違えるように“民間向け”に変化していました。
「読む相手が誰か」を意識することの大切さを、改めて学びました。


4-2. 面接は「伝え方」と「変換力」が勝負

書類選考が通るようになった後は、面接対策にシフト。
でも、公務員としての仕事をそのまま話しても、面接官には伝わりません。
むしろ「それって、どんな意味ですか?」と聞き返されてしまうこともありました。

たとえば、「条例対応を担当していました」ではなく、
「複数部署との調整を行い、期限までに法的な要件を満たす制度設計を行いました」と表現する。
そうすると、「この人、うちの業務にもフィットしそう」と思ってもらえるんです。


4-3. “官僚っぽさ”より“共感力”を出す

もう一つ、私が気をつけたのは「話し方」です。
公務員独特の“お役所言葉”が出ないよう、意識してフランクに話すようにしました。
論理的に正しいことよりも、「一緒に働きたい」と思ってもらえる空気感が大事。

特に民間企業の面接では、
「どんな人か」が重視される傾向があります。
誠実さ、協調性、柔軟性——いわゆる“人間力”の部分です。

だからこそ、私は「正しく話す」よりも「伝わる話し方」を心がけました。
その結果、「わかりやすく話してくれてありがとうございます」と言われることも増え、
選考通過率が格段に上がっていきました。

5. ついに大手企業から内定!転職後のリアルな変化

5-1. 年収は130万円アップ

信じられなかったのは、最終的にいただいた内定先の条件でした。
なんと、前職より年収が130万円もアップしていたんです。

「40代公務員にそんなオファーがあるなんて…」
過去の自分が聞いたら、きっと驚いていたと思います。
でもそれは、伝え方を工夫して“価値”を理解してもらえたからこそ。

「年齢がネックになる」「公務員は給料下がる」——
そう決めつけていたのは、実は私自身だったのかもしれません。


5-2. フルフレックスで子どもとの時間が増えた

新しい職場では、フルフレックス&リモートワーク制度があります。
おかげで、学童の延長をする必要がなくなり、
子どもと一緒にゆっくり夕食をとれるようになりました。

「仕事と子育ての両立」って、こんなに自然にできるんだ。
今まで公務員として“仕方ない”と諦めていたことが、
実は民間企業では“当たり前の選択肢”だったりするんですよね。

働き方が柔軟になったことで、心にも余裕ができました。
子どもの笑顔を見る時間が増えたことが、何より嬉しい変化です。


5-3. 公務員の経験は「武器」になると確信した

転職して改めて感じたのは、
「公務員の経験って、ちゃんと伝えればめちゃくちゃ価値がある」ということ。
特に大手企業では、行政との調整経験や文書作成力が求められる場面が多くあります。

私が当たり前にやっていた「期限厳守」「法令遵守」「根回し力」などのスキルは、
企業にとってはとても貴重な“即戦力”なんです。
でも、それを“翻訳”しなければ、伝わらないだけ。

今は自信を持って言えます。
「私は、民間でも通用する力を持っていたんだ」と。


6. 40代公務員女性へ伝えたいこと

6-1. 転職は「今さら」じゃなく「今だからこそ」

「40代で転職なんて遅すぎる」
「もう市場価値なんてない」
そう思って、一歩を踏み出せずにいませんか?

でも私は、40代だったからこそ転職に成功したと感じています。
年齢を重ねたからこその“安定感”や“人間力”は、若い人にはない強みです。
そして、経験を重ねてきたからこそ「これからの時間をどう使いたいか」が明確になります。

だからこそ言いたいのは、「遅い」ではなく「今がベスト」だということ。
あなたの“今”にしかできない転職が、きっとあります。


6-2. 公務員経験は、企業にとって“価値ある資産”

「民間経験がないから不利」
「公務員の仕事は評価されない」
そんな風に思っていませんか?

実際には、行政とのパイプやルールの把握力、地道な調整力など、
企業にはない視点やスキルを持っているのが公務員です。
それを言語化し、相手に届くように伝えさえすれば、立派な武器になります。

どんな仕事も、“どう伝えるか”で評価は変わります。
あなたの経験もきっと、誰かの「欲しい」に変えられるはずです。


6-3. 諦めなければ、チャンスは必ずある

転職活動は正直、しんどいです。
否定されたり、書類が通らなかったり、落ち込む日もありました。
でも、そこで諦めなければ、必ず道は開けます。

私もエージェントに断られ、何度も不安になりました。
でも自分の強みを信じて、一歩ずつ進んだことで、道が見えてきました。
そして今、自分らしく働ける環境で毎日を楽しめています。

あなたにも、きっと同じようにチャンスはあります。
必要なのは、ほんの少しの勇気と、あきらめない心だけです。


7. まとめ:一歩踏み出せば、人生は変わる

40代。
シングルマザー。
地方公務員。

そんな条件が並ぶと、「転職は難しい」と思われがちです。
実際に私も、最初は何度も否定され、自信を失いかけました。
でも、あきらめなかったことで、人生は大きく変わりました。

年収は130万円アップ。
働き方はフルフレックスに。
子どもとの時間も、笑顔も増えました。

公務員の経験は、ただの“前職”ではありません。
伝え方次第で、企業にとっても価値あるスキルに変わります。
そしてそれは、あなたの未来を切り拓く“武器”になります。

大切なのは、自分の経験を信じて、丁寧に伝えること。
そのために必要な準備は、時間をかければ必ず整います。
だからこそ、「無理かも」と思っても、まず一歩だけ踏み出してみてください。

その一歩が、人生を変えるはじまりになるはずです。


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